個別指導で学習効果がないケース

 内部進学の小学生を指導しています。この生徒さんは個別指導塾に週2で通っていましたが、半年経っても学習効果がまったく感じられないということから、家庭教師を依頼したようです。学生~若手の先生が指導する1対2~1対3の個別指導塾のようです。この個別指導塾を2日から1日に減らし、私が週1回でレッスンすることになりました。


 計算力は標準レベルですが、文章題が苦手で、学校の単元テストですら文章題がほとんど解けない生徒さんでした。文章題に苦手意識が強かったようでしたが、文の読み取り方から指導しはじめて、指導開始後1か月の算数単元テストが30点(1か月前)から75点と一気にアップしました。私もこれほど上がるとは思わなかったです。

最近、林立している個別指導塾ですが、お子さまによって向き不向きがあります。

例えば、「自分のわからないところがわかっている」、「わからないところを積極的に先生に聞くことができる」タイプのお子さまならば、効果的に個別指導塾を使えるケースもあるでしょう。


 経験薄い学生~若手の先生が、1対2、1対3で指導する個別指導塾となりますと、学力の違う数人の生徒さんの学習状況、理解程度をこまめに把握しながら、きめ細やかに指導することはかなり困難です。積極的に質問し、わからないところを理解しながら勉強を進められるお子さまならともかく、「わからないところがわからない」というような基礎力がないお子さんが、このような個別指導塾に通うと、先生の説明を聞いて、言われたとおりに手を動かして答えは求まったが、内容は理解しないままで帰宅することになりがちです。

 

 料金はお安いかもしれませんが、上手に使いこなせなければ、投資(料金)が無駄になり、費用対効果はゼロに近くなります。ご家庭には、お子さまの学力、性格にあった学習環境を整えていただきたいと思います