【小・算数】ヒントを教えないで!(その2)

(前回のつづき)
そこで、「どんなヒントですか?」と聞いたところ、「それ言ったら、誰でも解けてしまう。」という、キーとなるようなヒントでしたので苦々しく思ったものです。

「お子さんはどのくらい考えたのですか?」と聞いたところ、15分くらいとのこと。「課題は出していますが、できなくてもいいのですよ。考え続けることが勉強になり、思考力を鍛えるのですから・・」とはお伝えしましたが、こういうことがあると、本当にがっかりします。思考力って、そんなに短時間で簡単につくものだとおもっているのでしょうか? おけいこごとやいろいろな行事で忙しく、毎日細切れ的に生活している日本の子供は、なかなか思考力が育ちにくいと思うことがあります。思考力を育てたいと思っていたら、1日くらい解けなくても、ヒントなど出すのはやめましょう。1週間に一問、1~2時間くらい、ちょっとむつかしめかな?と思える問題と格闘する時間を与えてあげてください。そして、できなくても、長い間ねばって考え続けていた子供をたくさんほめましょう。私は、正解よりも、「どんなふうに考えてみた?」と、こどもの考え方、取り組み方を聞くのが楽しみです。