大アマゾン展から学ぶ

現在、国立科学博物館では大アマゾン展が開かれています。アマゾンは多種多様な生物の宝庫で、昆虫は地球上の種の4分の1(100万種)が棲んでいると言われています。この地域に生息していた恐竜、魚類などの化石から現存する動植物の剥製、生体が展示されています。併せて、常設の日本館・地球館も見学しますと、地球や日本列島の歴史や現在の姿を学ぶことができます。

中学受験生に理科指導をしていますと、自然や博物館、図鑑、本、テレビ番組などを通して、科学の世界に触れる機会が極端に少なかったのではないかと感じるケースがあります。

受験テキストで、はじめて「アンモナイトやマンモス」を知り、「太陽系の惑星の名前」を知る。中学受験を目指さなくても、理科や社会の基礎知識は、生活や読書を通じて自然と吸収していくものだと思っていましたが、ご両親に興味がないと、お子さんも触れる機会を逸してしまうことがあるのでしょう。「中学受験は家庭力が大事」と言われるゆえんを垣間見た思いでした。

このような知識を学ぶ機会がほとんどなかったお子さんは、受験テキストではじめて理科の基礎知識を知り、イメージがわかず、興味も持てないことから、ただ丸暗記していかなくてはならないのですから大変です。

幼児~小学生のお子さんがいるご家庭は、たまには国立科学博物館のような場所に出かけて、自然や科学(理科)の世界に触れる機会を作ることをお勧めします。