【小・算数】算数の文章題が苦手

計算は得意だけど、算数の文章題が苦手という話はよく聞きます。そして、「本を読むのは好きで、国語も苦手ではありません。」と続く場合も多いです。

このようなケースは小学校1~3年の間に気づくでしょうから、早めに苦手意識を失くし、文章題を解けるように練習を積んでおきたいものです。

そもそも、小学校低学年レべルの国語の文章を読み取るのはそれほどむずかしいことではありません。全体的な内容や流れを理解していれば、解ける問題が多いです。また、読書はたくさんしていても、お話の起承転結が楽しくて読んでいるのであって、ひとつずつの文章を論理的に読み取っているかどうかはわからないものです。

算数の文章題は、1文ずつ「てにをは」と「主語述語」、そして、文章の「つなぎことば」をしっかり読み取って、「何」を「どのように求めるか?」「単位は何で答えるようにいわれているか?」など、詳細に読みとらなくてはなりません。1文をさらっと読むのではなく、「1文節」「1単語」にぎっしりと諸条件、情報がつまっています。

さて、お子さんが文章題が読み取れずに間違えた時に、すぐに「こういうことだよ」と説明してしまうのはやめたほうがよいです。時と場合によりますが、すぐに文章をわかりやすく言葉で教えることを繰り返していますと、自分で読み取る力がなくなります。時間がかかっても、一文ずつ、何を言っているのかを、いっしょに絵やメモを書きながら、自分で文章を理解していけるように促したいものです。

いつまでも浮き輪をつけて泳いでいるわけにはいきません。学校の授業やテストでは、浮き輪なしで自分で泳ぐ必要があります。「口で説明すればすぐにわかったよね。」というのを繰り返して、学年が上がっていくことがないように気をつけたいものです。